小さな腫瘤(いぼ)とり。

わんこの体の表面にときどきできる、いわゆる「いぼ」

壮年〜シニアになってくると、多発する子も少なくありません。

似たようなもののなかには、ちゃんと検査しないと危険なしこりもあるので一概には言えないのですが、適応だと判断したものは、レーザーで処置できます。

 

….て、言葉で言われてもわかりにくいかと思いますので、実例です。

 

マルチーズさんの背中にできたいぼ。全部で 5個。

 

 

大きいものは 5mmよりもちょっと大きいくらい。

こういうカタチのものは、レーザーで処置できます。

 

レーザーで蒸散した直後がこちら。

 

一週間後、真っ黒になっていた部分の色味が、少し抜けてきています。
(盛り上がって、かさぶたのようになってきます)

 

1ヶ月後。かさぶたが取れて、すっかりきれいになりました。

 

こちらは、いぼ単体をフォーカスしてみた写真。
(たまたまこの子もマルチーズですが、別の子です)

周りの毛が黄色いのは消毒液の色です(消毒は必須ではありません)。

 

レーザーで処置した直後はこちら。

 

1ヶ月もしないうちに、かさぶたが浮いてきました。

アップで見てみると、かさぶたが取れた下には、きれいな皮膚ができてきています。

かさぶたを取ってみたら、どこにあったかわからなくなりました。

 

こちらは、さきほどのマルチーズさんの、しっぽにできたいぼ。

腰にできていたのと比べて、大きく丸く盛り上がるような形でした。

 

こちらが処置直後。

 

腰のところと同じように、かさぶたが浮いて取れたら、あとはすっかりきれいになっていました。

再発も見られません。

 

こういった処置は、無麻酔でもできますが、さすがに痛くてかわいそうなので、局所麻酔を行ったり、歯科処置その他の、全身麻酔下での処置と同時に行ったりしています。

サイズなどによって多少費用は変わりますが、目安として1ヶ所 5000円〜、複数の場合は2ヶ所目から割安に設定しています(局所麻酔、麻酔費用別)。

切除と違うのは、病理検査ができないため、悪い腫瘍の可能性があると行えません。

メスで切らないので、術後に縫合もなく、カラーをつけたり、抜糸をしたりなども必要ありません。

また、麻酔時間も非常に短くて済みます。じっとできる我慢強い子だったら、局所麻酔でも可能です(じっとできないと危ないので、性格も考慮して考えます)。

おうちの子が、痛い=ひどい!って、病院を嫌いになりそうだったら、ちょっと寝てもらった方がいいかも。。。と思ったりもします。。。押さえつけて無理やりやるのは、そうしなければならない理由がない限り、避けたいとも思います。

 

そんなこんなですが。

いぼでお悩みの子がいたら、ご相談ください。