画像診断を学ぶ(木曜午後

レントゲンねこ

木曜の午後は病院がお休みなのです。

木曜の午後は、個人的な用の他に、平日のおやすみしかできない事務などしていることが多いのですが、月に1回(くらい)は、香川の動物病院まで、画像診断のセミナーを受けに行っています。

1回(くらい)というのは、たまにおやすみになるから。。

 

少人数のグループで、画像系の専門医の先生のセミナー(講習だったり実習だったり)を受けているのです。

正確には、アメリカ獣医放射線学認定専門医、で、獣医学博士(カリフォルニア大学)。いまは日本の大学の特任教授でもあるそう。

この先生がまた独特でとてもとても面白いのですが、
一方でその知識の深さと広さとレントゲン検査や超音波検査の技術は素晴らしい。

本題から外れた雑談も多いのですが、それもまたとても勉強になります。

10年以上前になると思いますが、横浜で勤務していたころ、この先生が開催する講義が横浜で開催されていたため定期的に受けていました。でもそのころは、大きな講堂のようなところに、大人数で集まっての授業のような形でした。

松山に帰ってきてもまたこの先生から(今度は個人を把握してもらえ、指導していただける規模で)いろいろ学べる機会が得られるなんて、想像もしていなかったので、このご縁にとてもとても感謝しています。

(ご縁を繋いでくださった同業の先生にもとっても感謝しています)

。。という、個人的なことはさておき。

レントゲンねこ

レントゲンや超音波検査って、実は「やればどこで受けても一緒」ではないのです。

これは CT や MRI でも同じだし、動物病院でもひとの病院でも同じなのですが、「読む技術」もとても大事。
いざというときは専門の先生に見てもらうと、たくさんの情報が出てくることもあります。

また、器械自体も「どこでも同じ」ではないため、得られる画質などでも違いが出てきます。

 

私が新人のころ、超音波の器械は、ものすごく高価で、個人の動物病院ではほとんど見かけませんでした。置いてあっても、人間用の流用が多く、また、画質もいまいちで、お腹に水が溜まっているかとか、妊娠しているかどうかくらいしかわかりませんでした(20年くらい前ですね)。

それがいまや、当院のようなちっちゃい動物病院でも、いっちょまえにカラーがみられたりする超音波器械を導入することが(なんとか)できるようになってきました。

でもやっぱり「どこでも同じ」では決してありません。メーカーもグレードも違うものがありますし、年々器械もよくなっていきます。

。。余談ですが、私が東京にいた最後の方、一時期ちょろりとお仕事させていただいた病院では、循環器(心臓とか)の専門医の先生がいらっしゃって、その先生専用の超音波の器械がありました。みんなから「フェラーリ」と呼ばれていて、他の獣医師は触ってはいけないことになっていました(つまり、おそらくはその超音波の検査器械は異様に高価ということでもあります。そしてその専門医の先生は使いこなせる、という。。)
(その後独立した病院になりました)

 

器械のグレードは、ほいほい変えられるものではないので(フェラーリほどではありませんが、それでも車の買い替えをイメージしていただくとわかりやすいかなぁと思います。。。高価。。。)、獣医さんとしては、トレーニングできるところをなんとかするしかありません。技術は頑張れば向上する、はず。(一方で、油断すれば錆びついていきますね。。。)

専門医に学べる、というのは、そういう利点があります。

また、違和感を感じる画像が得られたら、専門医に確認しやすいというのも、患者さんに還元できる点かなぁと思っています。

エコー検査わんこ

 

そんなこんなで、片道2時間とかかけて香川の動物病院にお邪魔して、講義をうけて帰ってきています。

行ってセミナーを受けて、いろんなお話をしたりして、帰ってきて、6時間くらいでしょうか。

日付を超えての夜中に帰ってくることが多いので(そして帰宅したらすぐ寝るわけでもないので)、金曜の終業のころにはヨレヨレになっていることもありますが、診察時間内には影響が出ないように今後も頑張っていけたらいいなぁと思っています。

 

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