おもちゃを食べた…(吐かせる処置をしました

「食べる」に関するわんこにゃんこの事故には、
「食べられないものを食べた場合」
「食べてはいけないものを食べた場合」
「(少量では問題にならないけど)食べ過ぎて中毒になりそうな場合」
など、いろいろなものがあります。

そのうち、「食べられないものを食べちゃった」という事故は、わんことにゃんこを比べると、わんこが圧倒的に多いです。

誤食、とか、誤飲、とか、そんな言い方をしたりします。

 

食べてしまうのは、おもちゃだったり、落ちてる何かだったり、食べ物のパッケージだったり、ラップだったり。
シップや使い捨てカイロを食べる子も少なくありません。

こういったものを食べた場合に必要なのは、素早い処置。

「食べちゃった!」と、目撃した場合はすぐに動物病院にご相談ください。
「食べたと思う。。」の場合は、周りに落ちていないか、隠れてないか、よくよく確かめてください。

食べてしまったものが、胃の中にあるのが確実であれば、吐かせる処置を行います。
(吐かせる処置ができないもの、危険なものもありますので、病院にご相談ください)
飲んでから1時間以上経つと、胃から流れ出てしまうことがあります。胃から出てしまうと吐かせることができません。

 

さて、今回は、にゃんこさんの連絡でした。

猫じゃらしのおもちゃで遊んでいるうちに、毛がついた先っちょの部分を飲み込んでしまったとのこと。
飲み込んでしまってからすぐにご連絡いただいたので、対処が早くできました。

幸い、吐かせる処置にもうまく反応してくれて、おもちゃを吐き出してくれました。
吐かせる処置は、一般的には、犬に比べて猫の方が反応が悪く、なかなか吐いてくれない子も少なくないのです。

 

吐き出したものを水につけたのがこちら。

 

全長7cmくらいでしょうか。。

 

。。。思ってたよりも大きかったです。
よく吐いてくれました。

にゃんこは、舌がザラザラしています。
毛づくろいには便利ですが、そのザラザラがのどの奥を向いているので、おもちゃの繊維や糸などをひっかけてしまっても、途中で出すことができません。
いったん口の奥に入ってしまうと、もぐもぐしているうちに、どんどん奥へ奥へと入ってしまいます。

ひもや糸で大きな事故になることも少なくなりませんので、どうぞご注意ください。
にゃんこ本人にはどうにもできないので、おうちのひとが気をつけましょう。

わんこは、「くわえたものは自分のもの」なので、食べられないものとわかっていても、くわえているものを取られそうになると、 慌てて飲み込むこともあります。ご注意ください。

 

 

東京の夜間救急動物病院に勤務していた時は、この「催吐処置(吐かせる処置)」が来院理由としてもっとも多かったです(飲んだものはさまざま。。。)。
立て込んでいる時は、小さい病院なのに、3匹のわんこがそれぞれ、催吐処置を受けていたり。。。。