フィラリア予防の時期はデータが決める

フィラリア予防の時期は、蚊が飛んでいる時期とイコールではありません

じゃーなんなのか。

フィラリアの感染期間の目安は、HDU(Heartworm Development heat Unit)というのをもとにして、毎年、前年度の気温などをもとに計算されて公表されています。

HDUとは、犬フィラリアを媒介する蚊の体内でフィラリア幼虫(ミクロフィラリア)が成熟するために必要な積算温度の単位です。
HDUを算出することによって、犬フィラリア症が感染する期間を推定することができます。

これは、DSファーマアニマルヘルス という、動物の薬などの会社のホームページのなかの記載です。

 

気温によって異なるため、地域によって、そして毎年、この時期は前後します。

こういうデータを見ながら、ル・ル・ル動物病院の患者さんがお住いの地域では、いつからいつまでフィラリア予防をすると万全かなー、と考えて、予防時期を決定しました。

「うっかり忘れにくい」のも含めて、5月1日から12月1日を推奨しています。

毎年ずれることがあること、地域が同じであっても場所によって気温の差が生じること、確実なデータが出るのは「過ぎてから」であることも考慮しています。

なにより、地球温暖化が進んでいると言われているのが気になるところ。。。。

 

みんな知っているようで、詳しくは勘違いしていたり、忘れていたりするのがフィラリア感染症でもあります。

下記のリンクから、フィラリアの病気の仕組みや予防などについて詳しく学べます。おすすめですー。

 

たとえば、

フィラリアが寄生してから「予防薬」を投与したら・・・

という記事があります。(3.犬のフィラリアを発症したら

血管内にミクロフィラリアがいた場合、予防薬の影響によって、これらが死滅することがあります。その結果、急激な異物が血管内に産生されるため、犬の体内で激しいアレルギー反応が起こることがあります。

例えば、前年の飲み残しの薬(本来、飲み残しはあってはならないですが・・・)を診察(血液検査他)をしないで飲ますとこのような急性症状を起こす危険性があります。毎年投薬を始める際には獣医師の診察を必ず受けてください。
なお、フィラリア予防薬は、薬事法で獣医師の指示なしに処方することができない薬(要指示薬)となっています。

 

事前の検査も重要です。わんこの安全のために、毎年必ず受けましょう。