診療の流れについて

犬猫なかよし

病気で当院にお越しいただいた場合の、検査や治療、いわゆる診療の流れについてのお話です。

 

いらっしゃったときに、受付でもどのような状態かを簡単にお尋ねしますが、診察室に入ってからも、おうちの子についてお伺いします。
(経過が長い場合などなど、メモ書きをお持ちいただければ、お話が早く進むこともあります)

そのうえで、からだのチェックをします。
キャリーに入って来院している場合は、この時点でキャリーから出てもらいます。
(特に初めての子は、診察室に入ってすぐにキャリーなどから出さなくて構いません)

*緊急/重症対応のときは、お話をお伺いする前に治療を開始することもあります(下記参照)

キャリーにいるわんこ

症状や、判断した重症度によって、それ以上の検査が必要と判断したら、検査をさせていただいても構わないかお尋ねします。その際、その検査によって何がわかるかもお伝えします。

何もわからない状態では、対症療法(症状に対しての治療)になるため、根本的な解決に至らないことが少なくありません。

→重症度が低いと判断した場合や、お家の方の希望がある場合など、対症療法から試みることもあります。

 

検査は、症状から考えられる病気や症状の原因の絞り込み・特定のために行います。
どの検査が、なぜその子に必要と考えられるかもお話しいたします。こちらの説明でいまいちわからないぞと思ったり、費用が気になったりした場合は、遠慮なくお尋ねください。

わからないこと・不安なことは、どんどんお伝えいただいた方が、病院のためにもなりますので、こんなこと訊いてもいいのかなと思わずにおっしゃってください。

 

血液検査は、採血してから20分〜くらいお時間をいただくことが多いです。
(特殊な内容の場合は、外注検査になるため、結果が戻ってくるのに数日かかります)

画像検査は、その時の重症度や内容によって、お預かりさせていただく場合や、その場で行う場合があります。
特にエコー検査は、ほとんどの場合、お預かりさせていただいています。

レントゲン検査は、写真撮影と同じように、じっとしていてくれれば、ブレのないレントゲン写真が撮れます。ただし、「イヤー」と、どうぶつに力が入っていると体が曲がる(正しい診断ができるレントゲン写真にならない)ので、やはり時間がかかることが多いです。。

エコー検査は、胸部もしくは腹部をスクリーニングします。じっとしていても15分前後はかかります。細かい部分まで確認することが多いので、少しでも動くと確認ができません。どうぶつが落ち着いてくれるまで待っていたりもするため、時間がかかるのです。

(検査のために鎮静をかけることは原則としてありません。痛みが強い/攻撃するほど怖がるなどの場合はご相談します)

 

その他の検査は、内容によって異なりますので、その都度ご案内しています。

 

 * * *

来院時、重症と判断した場合には、詳しいお話を聞く前に、いのちをつなぐための治療を開始させていただくこともあります。

その場合は、状態がある程度落ち着いてからお話をしますので、しばらくお待ちください。

意識がない/もうろうとしている、 けいれんが止まらない、 嘔吐が止まらない、 横になって起き上がらない、 など、どうぶつにとっての異常事態の場合は、お越しになる前にお電話をいただくか、受付ですぐにお申し出ください

 * * *

場合によっては、必要と判断される検査が高額であったり、他院の紹介が必要だったりすることもあります。

紹介病院に行きたい気持ちはあっても、おうちの都合で、遠くに行けない、時間や費用がそこまで割けない。。。ということもあるかと思います。どうぶつたちは大事な家族ですが、それでも、人間の家族の生活に支障が出てしまうのもどうかと思います。

おうちでの可能な範囲をご相談いただければ、それを前提に、ご家族とどうぶつたちみんなにとってのベストを一緒に考えていきます。

 

病気といっても、すぐ治ってしまうものもあれば、慢性の病気、一生のお付き合いになる病気や、あっという間に命を奪う病気。。。本当にいろいろなものがあります。
病気でなくても、平均寿命前後の高齢になってくると、いろいろなことが起きます。
ちょっとしたきっかけで一気に弱ったりすることも少なくありません。

一方で、病気もさまざまですが、おうちの都合も千差万別です。
でも、治療や検査はどれも、大なり小なりの費用がかかります。。

病気になった子のことだけを考えると、「大学病院や高度医療センター(他の地域の大きな病院)を受診する」が最善の場合もあるかもしれませんが、この地域でそれが実現可能なご家庭はそんなに多くないと考えます。一方で、必要だったらそうしたい、というおうちもあります。

ご家庭の事情や考え方も、それぞれです。

「これが正解」というのは、外から押し付けるものではなく、おうちの方が、選択肢の中から選んでいくものだと考えます。

 

それぞれのおうちの子とご家族にとっての最善を一緒に考えていきたい。

それがル・ル・ル動物病院の診療方針です。

犬猫なかよし

 

初めてのご来院の際はこちらもご覧ください

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