この数カ月で、ぼちぼちと、わんこの膀胱結石の摘出の手術が相次いでいます。
開院後、まだ 1年に満たない当院で、3件の手術を行いました。
みんな、小型のわんこです。
無症状のこともありますが、血尿や頻尿を繰り返す、という子も少なくありません。
こちらは、パピヨンさんの膀胱から摘出された結石。
膀胱の中に結石があると、結石が膀胱の内側を刺激して、出血や頻尿などを頻発させることがあるのです。
パピヨンさんは、膀胱炎が治らないとのことで当院を受診されました。ずいぶん前にも膀胱結石があって、取ってもらったことがあるので、結石の子用のフードを食べていました。
それにもかかわらず、大きな結石がふたつ。。。膀胱にみっちり詰まるように入っていました。
いつからあるのかはわかりません。。
膀胱から結石を取り出している写真です
今後、再発が起きるかなどを、しっかり観察・コントロールしていく必要があります。
別の子。チワワさんは、3年前から膀胱結石の存在がわかっていたとのことでした。膀胱炎がどんどんひどくなり、排尿が我慢できずにおしっこまみれ。。という状態で来院されました。
手術の時には、膀胱壁が厚くなっていました。膀胱って、水風船のように、尿の量で伸び縮みするはずなのですが、厚く硬くなっていて全然伸びない。。。 そりゃーおしっこが溜められなくて、本人(犬)も辛かったのではないかと思います。。
チワワさんから出てきた膀胱結石と尿道結石
膀胱に、両脇のふたつ。真ん中の小さいのは、尿道にひっかかっていました(写真では見えにくいですが、小さい足のようなでっぱりがあって、尿道の粘膜にめりこんでいたようです)。
術後、調子良くなりましたー とのことでした。
なによりです。(再発防止のための食事管理や、検査が必要になります)
見た目も違いますが、この2種類の結石は、成分も違います。(結石分析という検査に出して、成分を調べてもらいます)
この成分によって、今後の注意事項が変わることがあるのです。
長くなったので続きます。。。