ちっちゃいからだで。

プラムちゃんのお腹

体重 1.6kgのちいさなからだ。

チワワのプラムちゃんは、昔は、ブリーダーのもとで、繁殖犬だったそうです。

いまのお母さんに引き取られてからは、大事だいじにされています。はっきりした年齢はわかりませんが、シニアさんなのは間違いないようです。

いろいろあって、不妊手術をすることになりました。
(後日お伝えしようと思っています)

術前検査(血液検査・胸部レントゲンなど)で、麻酔ができないような問題は見つからず。

手術の日に、朝ごはんをもらえなくて、あれ??と思いながらのご来院だったでしょうか。
来院のときはいつも、診察台のうえでプルプル震えるのですが、お預かりをすると、なぜかにこにこしながら跳ねています。。

 
手術は。

ブリーダー犬だっただけあって、ちっちゃいからだに帝王切開のあとが。。。

子宮の切開あと(帝王切開の傷)に、いろいろと組織が癒着していて、剥離などがたいへんでした。

そんな子宮は不自然に腫れていて、なかからどろりと液体が。。(蓄膿ではありませんでした)

 

わんこには閉経がないので、いつまでも女性ホルモンが出続けます。

そんななかで、シニアのわんこさんに、卵巣や子宮の異常が起きてくるのは必然とも言えるのではないかとさえ思います。

 

剥離に時間がかかったので、ふつうの不妊手術より長い手術になりましたが、プラムちゃんはそれでも元気に回復

翌日には、ごはんをペロリとたいらげて、元気に帰って行きました。

(プラムちゃんは違いますが、子宮蓄膿症を発症しているわんこの場合は、体力が回復するのに時間がかかることが多く、手術を乗り越えても、その後 DICを発症してしまって死亡する例も報告されています)

 

プラムちゃんのお腹

抜糸前の写真です。
早くも毛が生えつつあります。

おうちのひとの手が見えていますが、片手で胸に手が回ってしまうほどの小さいからだ。
こんなちっちゃいからだで、ブリーディングに使われていたのかと思うと。。。

 
いまは、手術から一ヶ月を過ぎ、傷は全く問題ありません。
乳腺部の方で経過観察中です。そのお話は後日。。(現在問題はありません)
*すべての症例写真は、おうちの方の了承を得て公開させていただいています。