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事例紹介

膀胱結石が流行り・・・??

いやそんなはずは。

 

ル・ル・ル動物病院のような小さい動物病院でも、膀胱結石が見つかって手術に至った子が、今年でもう2頭もいます。

 

膀胱炎症状があって、お薬を飲んでもなかなか治らないので検査してみたら。。。

とか、

なんとなく排尿がおかしいので様子を見てたら、おしっこが出なくなった!

と、病院に駆け込んでくる子とか、

膀胱結石が見つかるまでの経過はさまざまです。

 

こんな石が見つかることもあれば。。。

(これは、1センチくらい。溶けないことが予想された石です)

 

こんなにたくさんの石が見つかることもあります(最大で3センチくらい)

右端の小さな石(といっても、上の石と同じくらい)が、尿道に詰まっていました。

これは柴わんこさんです。

(結石を洗って乾かしたあとの写真を撮るのを忘れていた模様。。。)

 

 

見つかる結石の種類もバリエーションがあり、

ひとつの成分が100%を占める石もあれば、

この成分が80%、違う成分が20%。。。と、いくつかの成分でできている石もあります。

 

膀胱結石は、尿検査の所見から予想されるのとは違う成分で構成されていることもあります。

なので、

手術で取り出した結石は、必ず検査をします。

 

膀胱や尿管などを合わせて尿路というのですが、

こういう、尿路にできる結石は、とても再発しやすいのです。

 

なので、結石分析の検査結果に合わせて、術後にどのように予防や検査をしていくのかを決定します。

 

正常な排尿は、元気のバロメーターです。

犬の排尿

ところで。。。

春健診がはじまり、尿が持ってこれる方は、追加料金なしで尿検査をしています。

意外と、尿中に結石のモトになる結晶(顕微鏡でみないとわからないようなサイズです)が出る子がいます。

わんこも、にゃんこも出ています。

その子たちの多くは、症状は全くありません (°_°)

 

膀胱に結石ができてしまうと大変ですが、その前の段階で見つけて対策・対処していくことで、大きな石ができないようにできますので、早めに発見できた子はラッキー とも言えます。

これは、体質でもあるので、全く同じごはんを食べてる同じ犬種の同年代の子で、ひとりは結晶が出たけど、もうひとりは大丈夫、ということもあります。

(来院していただいた際に、採尿容器をお渡しして、採尿のコツなどお伝えしています)

 

長くなってきたので、このお話は次回に続きます。