尿に結晶が。。。
出ちゃってる子、意外と、多いです。
前回のお話(膀胱結石)と思い切りかぶっていますが、尿中にでる結晶のお話です。
ル・ル・ル動物病院では、春健診がはじまり、尿が持ってこれる方は、追加料金なしで尿検査をしています。
…ということで、多数ご利用いただいています ^^
健診なので、症状がない子の検査がほとんどです。
症状がない子たちのなかにも、尿中に結石のモトになる結晶(顕微鏡でみないとわからないようなサイズです)が出る子が、意外とちらほらいるんです。
ちょっとびっくりしています(去年よりも多い気がして。。)
わんこも、にゃんこも出ています。
これは、体質でもあるので、全く同じごはんを食べてる同じ犬種の同年代の子で、ひとりは結晶が出たけど、もうひとりは大丈夫、ということもあります。
最近見られた結晶はこんな感じ。。。
(どれも顕微鏡で調べた写真です)
採尿してから、病院で検査するまでに時間が経っていると、正しい検査にならないことがあるので、なるべく「出したてほやほや」の尿を検査するのが理想です。
ねこさんだと、ペットシーツに排尿したときに、たくさんの結晶が見えることもあります。
これは、実際に症状があって、病院でチェックをしていた子なのですが。。。
膀胱に溜まっていたおしっこを、ペットシーツに出してもらったときの写真です。
小さな結晶が集まって、目に見えるつぶつぶを作っています。
こうなってくると、尿道が詰まって、おしっこが出せなくなる、いわゆる尿道閉塞(尿閉)も、いつ起きるかわかりません。
(尿道閉塞は、ほとんどがオスの病気ですが、メスでも稀に起きることがあります)
完全閉塞(おしっこが全く出せない状態)になっても放っておくと、死んでしまいます。
急性腎不全という状態になってしまうのです。
突然死んだりはしません。それまでに症状は必ず出ます。
毎日きちんと観察してあげていれば、もっと早くに発見することができます。
「何度もなんどもトイレに行くけど出ない」「おしっこポーズをするけど尿が出てない」という症状は、膀胱炎でも尿路閉塞でも同じように見えます。
でも、そのうちご飯を食べなくなった、元気がない、動かない、嘔吐する。。。なんてことになったら、尿路閉塞の疑いが強いです。
非常に怖い状態です。
ふだんから、排尿の状態もきちんと把握してあげましょう。
春健診を全部はちょっとなー、という場合、
尿検査だけでも、もちろん承りますので、気になる場合はお気軽にご相談ください。
来院していただいた際に、採尿容器をお渡しして、採尿のコツなどお伝えしています。
特ににゃんこは、ご自宅での採尿が困難かと思いますので、ご相談いただければと思います。