ノミが。。。
すっかり秋らしくなりました。
キンモクセイのかおりが、秋らしさを強調しているようにも思えます。
でも、ノミが。。。。 まだ出ているのです。
ああもう、しつこい!
初夏から夏にかけて、1回か 2回、ノミ駆除剤を使って安心していたおうちのにゃんこが大発生していたり、ふだんおうちの中だけのにゃんこが脱走したあとに大発生したり。。。。
おうちの中で、ノミが、卵→幼虫→さなぎ→成虫 のサイクルを完成させてしまうと、完全な駆除は長期戦になります。
ノミ駆除薬を使った「うちの子」に、ついたノミは駆除できますが、ついてないノミ(成虫予備軍である、卵・幼虫・さなぎ)は駆除できないからです。
成虫になってから死ぬので、家の中からいなくなるのに、3ヶ月程度はかかると思っていたほうがいいかもしれません。
また、カーペットなどの毛足があるものでは、入り込んだ幼虫もさなぎも、掃除機ではなかなか除去できないようです。実際に、「繰り返しついていたノミが、部屋のカーペットを捨てたらいなくなった」というお話も、他の獣医師から聞きました
この間は、全く別のことで来院したわんこが診察台に乗ったとき、その足元にノミが転がり落ちてきました。
そのわんこは、毎月1回のノミ駆除薬を欠かさず使っている子です。
落ちたノミは、まさに絶命寸前。
これはノミ駆除薬が効いている証拠です。
元気なノミは、自らわんこにゃんこの体から飛び出すということは、滅多にありません。
それが転がり落ちてきたのは、死にそうだからに違いありません。あっさり捕獲されて、最期を見届けられてしまいました。
歩いて来院途中に、通りすがりにノミがついてしまったのだと思われます。
わんこにくっついたノミは、わんこの体の上を走っているうちに、体の表面を覆っているノミ駆除の薬剤に触れて、落ちてきたのでしょう。
ノミやダニは、気温が 13℃あれば動きます。通りすがりのわんこやにゃんこに寄生することができます。
家に持って帰ってしまうと、「快適な家」は、ノミやダニにとっても快適です。
まだまだ用心してお過ごしくださいー。。