寒いなか、ちょっといい話。

動物愛護

この年末は、例年より冷え込む日が多いですね。

おうちのかたも、わんこにゃんこも小さいさんたちも、元気にお過ごしでしょうか。

 

つい先日、こんな寒い日の夕方、とんでもない連絡が病院にありました。

「犬が川に落ちた」

外はもう真っ暗です。見るからに寒いうえ、水のなかとは。。。

聞いただけでも寒気がします。

 

ふるえる犬

 

どうやら当院の患者さんだということで、搬送されてくることになり、

おうちの方が遅くなってしまうとのことで、先にわんこが連れて来られました。

(保健所の方が搬送してくださいました)

 

柴系ミックス、おとしよりの花ちゃんでした。

昨年夏から、わんこの認知が始まったのか、おかあさん(お年寄り)を噛むようになってしまったとのことで、足の悪いおかあさんも連れて来られない。。。と、1年以上来院していませんでした。

老犬

(イラストが似ているわけではないのですが、イメージで。。。)

 

びしょ濡れで弱り切った姿で到着するのかと思っていたら、花ちゃんは、タオルでごしごし拭いてもらってぐるぐる巻きのうえ、ふかふかのお座布団を敷いてもらって、はんてんもかぶせてもらっていました。

 

さすがに濡れてはいましたが、意識も体温も正常。

ヒーターやドライヤーで温めながら乾かしてあげると、おやつを食べ、そのうち気持ちいいのかうとうと。。。

 

花ちゃんは、お散歩ができないので、お庭に柵を作って出していたところ、どうやってか抜け出してしまったようでした。

しかも、目があまり見えないので、そのまま川に転落してしまったのではないかと。。

(道路から川まで、けっこうな高さがあります)

 

幸い軽症だったのですが、連れて来てくださった方にさらにお話を聞いていると、花ちゃんが川に落ちているのを発見した高校生が、助けてくれたとのことでした。

花ちゃんは、体重が10キロ弱あります。決して小さくはありません。

しかも、噛んじゃうこともある子で、この日は首輪がついていませんでした。

(フレンドリーではない、首輪のついていない犬を捕まえるのは非常に難しいし、危険です)

 

こういう子を、川から助けだすのは、本当に大変です。

自分がびしょ濡れになるし、噛まれちゃう危険だってあります。

 

それでも助けてくれた高校生がいた!

ものすごい決断力と行動力だと思います。

花ちゃんの命の恩人なのは間違いありません。

 

お座布団やはんてんを提供して保護してくださった方も、そこですぐに乾かして温めようとしてくださったおかげで、おとしよりの花ちゃんも弱らずに済みました。

 

いろんなひとが助けてくれたねぇ。

すてきな街だねぇ。

 

と、ものすごくほっこり’したのでした。

動物愛護

 

病院は年末年始の休業になります。

新年は 4日から診療いたします。

年末年始のおしらせ