春つれづれ(健診のことなど)
ル・ル・ル動物病院も、早いもので、そろそろ満2年になります。
(2016年3月23日に開業しました)
春健診、今年もなかなかに好評です。
早期発見であったり、安心のもとだったりと思っていただければと思います。
一般検査(視診、触診、聴診など)でも、わかることは意外と多いのです。
なにか起きたときに「まずみせてください」ってお願いするのは、これだけでもけっこう情報が得られるからです。
健診では、全コースで血液検査と、持ち込みのみでの尿検査をしています。
尿検査では、ここのところいろいろ起きているのは、前回までのトピック通りです。。。
「尿持ってきましたー。ブログ読んでますー」「じゃ、検査しますねー」 。。。 「尿に結晶がー…」「うちの子もかーっ」みたいなやりとりがちょろちょろと続いておりました。
みなさんのおうちの子は大丈夫ですか。最近ちょっと笑えません。
(尿をお持ちになるまで時間が経っている、など、結晶が出る可能性が高かった場合は再検査します)
さて。
血液検査は「元気なときのパロメータを知る」ことでもあります。
「参考正常値」は、たくさんの元気な子たちのデータを集めて、「多くの健康な子は、ここに入る」というものなので、たまに、ちょっとはみ出たところに「自分の正常値」を持っている子もいます。
高齢になって初めて検査をして、「参考正常値」からはみ出ていた場合、若くて元気いっぱいな時からそうだったのか、最近になってそうなったのか、判断ができなくて、悩みが増えてしまうこともあります。
(病気になって初めて検査をした場合も、異常値が出た時に、それが必ずしも症状に結びつかないこともあり、いつから異常値を出していたのか悩むこともあります)
その内容や数値にもよりますが、
ものすごくはみ出てたら、異常でしょう、ということで、追加検査を行います。
微妙なはみ出っぷりの場合は、時間をおいて再検査をして、数字の動きを追うことも多いです。
なかには、ものすごいご高齢さんで、ものすごい異常値を出しているんだけど、起きると思われる症状が全くなくて、返って悩ましい。。。なんてこともあります。
(そういった場合は、おうちの方と相談して、その子の健康状態を優先するのか、異常を突き詰めていくのか、など、その後をどうしていくかを決めていきます)
なににしろ、体調が維持できているときの状態がわかっていれば、今後起きてくる可能性が高い体調不良にどう対処していくかが組み立てやすくなるのです。
レントゲンやエコーも受けた方がいいのか悩む。。。という場合は、ご高齢さんであれば、やはり検査内容は多い方が「早期発見率」は高くなります。
一般身体検査や血液検査でわかることはたくさんありますが、見つけられないことも少なくないからです(どの検査も、パーフェクト、ということはありません)
そんなに年齢はいってないけど、どうしようかな。。。という場合は、まずは全身チェックと血液検査を受けてみて、問題が見つからなければ様子を見る、異常値が出たら、次のステップに進む(他の検査などを追加する)、というのもアリです。
病院でも、おうちの子に合わせて、なるべく柔軟に対処します。ご相談くださいね。
また、おうちで「病気じゃないかもしれないけど、なにか気になる」という観察が、隠れている状態を見つける大きなヒントになることもあります。
(もちろん、おうちの子が元気いっぱいであっても、それを相談するためにご来院いただいても大丈夫です)
ふだん相談したり、聞いたりしづらいかな、ということがあっても、健康診断を機にアレコレ聞いていただければと思います。
紙に箇条書きにして持ってくる方もいます。
「なにか聞きたいことがあったけどなんだっけ?」とならず、オススメです。
実は私自身も、定期健康診断で血液検査を受けたのですが、やっぱり、ときどき起きる咳や胃痛の原因がさっぱりわからず(ふつうわかりませんね)、近くの病院を受診したらなぜか半ギレで「ストレスです」と言われて漢方をどっさり出され、友達に愚痴ってみたら、「ちゃんと検査を受けろ」と怒られました。
なもので、症状は治まりつつあるものの、29日にお休みをいただいて、ドックを受けてきます。。。(そんなお年頃ヽ(´ー`)ノ