健康診断のおはなし.2
健康診断のお話の第2弾です。
第1弾の前回は、シニアさん向けのお話で終わってしまいました。
(長かったのに。。。)
じゃ、まだ7歳になってない子たちはどうしたらいいの?
若い子だったら絶対大丈夫、という保証はできないのですが、
たとえば、いきなり心臓の弁膜症になっていたり、腫瘍になっていたり
という可能性は低いと考えられます。
*「保護したばっかり」のねこさんは、また別のことを考えなくてはいけません。
(週齢や体重に合わせたノミ取りや駆虫のお話をしますのでお連れください)
中年期〜シニアに入ってくる前であれば、
・身体検査
・血液検査
・尿検査
は1年に一度は受けておくのがよいかと思います。
そのほか(レントゲンや超音波検査)が必要かどうかについてはご相談かなと思います。
身体検査では問題がないように見えるのに、
血液検査や尿検査で異状がでて、
レントゲンや超音波の検査をオススメすることもあります。
1年に1回のペースで、ひとでいうと4年に1回のペースになります。
また、犬種・猫種によっての「起こりやすい病気」というのもありますので、
該当する子はその病気については若いうちから検査をオススメすることもあります。
(これは「健診」というより「検診」になりますね)
まだまだ 3〜4歳以下の元気なお年頃であれば、
ワクチン接種のときに行う身体チェックでもよいのかな、と思います。
ただ、尿に結晶がまざったりするのは、1歳すぎくらいからは見られますし、
それがたくさん出てきたら尿が出なくなるなんてことも起こります。
元気いっぱいの子でも、血液検査のいわゆる「参考正常値」からはみ出ることもあるので、
「うちの子の元気な時のデータ」をとっておくのも重要でもあります。
「念のため」健診を受けるのは、決して無駄ではありません。
でもやっぱり悩んじゃう。。。という場合は、
身体検査は、予約なしでその場ですぐにできるので(費用は診察料に含まれています)、
身体検査をして、相談の上、
血液検査やレントゲンエコーまで受けてみるかどうか決めたのでも構いません。
安心のためのものなので、
すすめられたから、病院が推奨しているから受けなきゃならんというものでもありません。
気軽に相談してもらえたらな、と思っています。
おうちで見ていて、気になることがあったら、こういったときも利用してご相談ください。
「うちの子、こんなことがあるんだけど、大丈夫かな?」
病気に関わらないかもしれなくても大丈夫。
それでなにか見つかることもありますし、
「それは大丈夫!」で安心できることもあります。
こういうのはもちろん、診察として受診時に質問してくださってもかまいません。
いまはとっても元気なんだけど、気になるな、というときは、
割引期間をご案内しています。
また、当院で避妊手術や去勢手術を受ける子は、
必ず血液検査を実施しています。
ただ、目的が麻酔がかけられるか手術ができるか、であって、
健康診断ではないので、
一般的な健康診断に比べて、検査項目をぐっとしぼってはいますが、
それも「健康」の指標になると考えています。
◇ ◇ ◇
また、よく受ける相談としては
「先代の子が〇〇の病気で亡くなったから心配で。。。」というお話。
相談させていただいて、リスクがあるなら検査することもありますし、
リスクがそれほど高くないとこちらが判断した場合でも、
ご希望があれば、おうちの方の安心のためにということで検査することもあります。
◇ ◇ ◇
やっぱりとってもお話が長くなってしまいました。
今度は、健康診断の内容などについてお話ができれば。。。と思っています。
* * * *
*春健診は、3月は当院開院日がある+特にわんこが物入りの季節…
ということで3〜5月頃に健康診断の割引を行なっています。
*お誕生月健診は、年に1回は忘れずに健康診断を受けて欲しい…! と設けました。
カルテ登録のお誕生月適応、
お誕生月のわからない子は、年末年始(12月・1月)適応です。
院内検査だと 13,000円の内容を、8,000円で行なっています。
→お誕生月健診、2019年から 6000円に値下げしました(税別)
オプションとして選べる項目もあります。
詳細はご来院時にご相談ください。