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おしらせ

修了証が届きました(行動学)

昨年後半から今年の1月にかけて受講していた行動学の修了証が届きました。
(届いたのは3月でした)

行動学の専門の先生が監修した
行動学のベーシックコース(子犬子猫中心)と
行動学専門の先生に教わる
プラクティカルコース(行動学診療系)の2コース。

監修の先生のセミナーを以前に受講した時の印象が非常によかったこと、
そしてなによりも、オンラインで(地方にいても)
行動学を系統的に学ぶ機会なんて他にないぞ、どっちも受講したい!
と申し込んだのでした。

いまでこそ動物行動学についてのカリキュラムは
獣医科の大学で組まれていますが、
私が学生の頃は、「動物心理学」がさらっとあったくらいでした。
伴侶動物たちの行動の問題やその予防については
自分たちで学んでいく他なかったのです。

プラクティカルコースは獣医師限定ということで
(ベーシックコースは動物病院のスタッフなら受講可能)
毎回提出するレポートがあり、
その採点もあり、評価もあり(低評価になることももちろんあり得る)、
レポートがまた手強く難しい。。。ということで、
思っていたよりとてもハードでした。。。
(採点には毎回ドキドキもしました。。)

が、無事修了しました〜。

受講中は、2週に1回のレポート作成のために時間を作ったり、
その内容にヒーヒー言ってましたが、
いざ終わってみるとちょっと寂しい。。。
(喉元過ぎれば… てやつですね)

数カ月のコースを取ったからといって、いきなりたいへんな問題を抱えている子たちに対応できるわけではないのですが、
もっと手前で困っている子たちやご家族に、行動医療的に正しい対応ができるようになっていける基礎固めというか、道筋がきちんとできてきたかなぁと思います。

むしろ、人を咬むわんこは、中途半端な治療で取り返しがつかなくなることがあるため、行動治療専門医(認定医)に必ず紹介しなさいと、何度も指導をされました。

取り返しがつかなくなる、ということのなかには、
ご家族が怪我することだけでなく、
ご家族がその子と一緒に暮らしていかないという
選択をすることも含まれています。


行動学はサイエンスです。
と、行動学セミナーを受講すると、そのたび言われます。
問題行動は、対応する獣医師やトレーナーが対応する場合、
経験的な対応をされることが多いのですが、
科学的に根拠のある、正しい治療をすべきであるということです。

動物行動治療の専門医でなく、
一般臨床の獣医(普通の動物病院の獣医)は、
生活のなかで大きな問題が起きてこないように、
子犬子猫のときからの予防や
早期発見に積極的に、正しく対処していくことが
非常に大事なのだと再確認した日々でもありました。


JAHA(日本動物病院協会)が主催している
パピーケアスタッフ養成講座
(現:こいぬこねこの教育アドバイザー養成講座)も
過去に受講しているのですが、
こいぬこねこのためのクラスを開催できないまま
今に至っています。。

個別のアドバイスは診療中にいつでも行なっていますので
「こんなこと訊いてもいいのかな?」と思わず
お気軽にご相談いただければと思います。

また、人間の育児も同じですが、
いぬねこもみんなそれぞれ違いますので、
その子の性格や、反応によって、
対処を変えていくことがあります。
内容によっては根気強く通っていただくこともあります。
どうぞご理解ください。


動物愛護

こういう話もときどきしていけたらなと思っています。