オンライン順番取り 089-992-9420

事例紹介

手術、頑張りました(乳腺腫瘍)

小型犬ミックスわんこのにあちゃんは、当院を初めて受診した時には、胸からお腹にかけて、両側の乳腺に沿ってたくさんのしこりができていました。

女の子なので、乳腺腫瘍が疑われます。

今までの病院では、シニアさんなので、手術はできないと言われていたそうです。

 

最初にいらっしゃったときの「お腹がこわれた」のは、すぐによくなりました。

たくさんのしこりがあることは、おうちの方もご存じで、数が増えているし大きくなっているし心配していらっしゃいました。

ちいさい体に、たくさんのしこり。。そして、年齢(当時12才)。

でも、にあちゃん本人は、にこにこわんこで、元気いっぱいに見えます。

 

まずは、全身状態を把握するための検査を提案。

承諾いただいて、検査をしてみたところ、血液検査もレントゲン検査も問題ありません。

(乳腺腫瘍が疑われる場合、全身の元気も大事ですが、肺に転移しているかどうかの検査も大事です)

 

犬の乳腺は、左右にわかれていて、乳頭は多くが 5対〜4対あります。

にあちゃんは、両側の、脇の下から、下腹まで、たくさんのしこりがありました。

 

これは手術の前のチェックですが、黒円がしこりのサイズと数を示しています。

右側に顔があります(じたばたころころしていたので、写真のためにじっとしてもらってます)

にあちゃん1

 

左右を比べると、大きいのが含まれて、多数あるのは右側なので、そちらから切除を行いました。

 

頭の向きが逆なのでわかりにくいですが、手術直後の写真です(まだ寝ています)

にあちゃん1回目の手術のあと

さすがに痛々しいですね。。。(周りの黄色いのは、消毒液です)

 

上から下まで、ある程度の幅の皮膚ごと切除するので、傷は、引っ張られた状態になります。

このため、傷が落ち着くまでは、安静にしててほしい。。。

(傷が開いてしまうこともある手術です)

….のですが、にあちゃんは翌日の午後くらいからは元気に。

翌々日には普通に歩き回ることができたので、お母さんと相談して、安静のために 4日ほど入院になりました。。

痛いのは抑えてあげたいのだけど、「痛くないから平気」とわんこが感じてしまうと、安静を保つことが難しくなります。。

 

にあちゃん入院中

これは入院中のにあちゃん。

このときは、排泄も兼ねて、ちょっと広めのお部屋にいました。

終始笑顔(黒いからわかりにくいですが。。)。

ご飯もよく食べてくれていました。

 

病理検査をして、その結果で、今後どのようにしていくのか検討します。

 

傷は問題なく癒え、1ヶ月後、左側の手術を行いました。

術前のマークがこちら。右側(向かって左側)は、傷跡がうっすら見えています。

こちら側も、脇の下から足の付け根の陰部のそばまで切除しました。

にあちゃん2回目の手術の前

2回目の手術のあとも元気。

そして翌日、13才のお誕生日を迎えました。

傷をあまり気にしないので、やっぱりちょっと長めに4日ほど入院。。。

 

傷の様子を見ながら、7〜14日くらいで徐々に抜糸していきました。

2回目の手術のぶん、1回目よりも引っ張られている部分がありましたが、それも無事治っていきました。

 

傷のチェックに来てくれたにあちゃん。

お母さんといると、やっぱり笑顔。

入院中のことを忘れたのか、お母さんからちょっと離れると、不安な顔になっていました。。

抜糸も済んだにあちゃん

 

毛も生えてきて、傷跡が、ぱっと見では目立たなくなってきています。

抜糸も済んだにあちゃん2

 

大きな手術でしたが、よく頑張ってくれました。

 

たくさんのしこりがある乳腺の腫瘍では、腫瘍の種類がいくつかにわかれることも珍しくありません。

どちらの切除組織も病理検査に出して、その結果で今後の計画を立てていきます。